経営が苦しくなっている会社の事例をいろいろと調べてみますと、資金の循環についての落とし穴に落ちているケースが多々あるようです。
このような会社の多くが、
- 「資金を循環させて、利益をもつぎ込んでいけば、倍々ゲームでどんどん儲(もう)かる」
- 「失敗しても、もっと資金を調達してつぎ込めば、いつかは取り返せる」
と考えていることです。
これは非常に危険な考え方で、どうして危険なのかを、簡単に説明すれば
100万円の資金で100万円儲(もう)かって200万円になったら、
こんどは、その200万円を資金にして200万円儲(もう)ける
というような論理矛盾を引き起こしている考え方だからです。
「儲(もう)かれば」という仮定がなければ、成立しない考え方ですので、危険としか言いようがありません。
こういう考え方は、若い企業家のかたに多いように見受けられます。
確かに上手くいけば、一攫千金(いっかくせんきん)かもしれません。
ですが、よく考えてみますと、博打(ばくち)に近い考え方ですので、上手く行く確率は極端に低いのです。
「ころがし」とか「倍がけ法」などと同じ考え方で、ビジネスをすれば失敗しても仕方ないと言えます。
資金を循環させるのは、会社を拡大する上で必要ですが、資金循環の落とし穴にだけは落ちないように、無理な資金循環をしないように心掛けてください。
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