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年の暮れの今となってみれば… 

 

一年というのは早いもので、残すところ、あと3日となりました。

 

 

忙しない年の瀬、やり残したことを思うと、気ばかりが急いて、気持ちも空回りしがちです。

 

 

そこで、今日は、毎年書かせていただいている、

 

松下幸之助翁の言葉…

 

を、みなさんに贈りたいと思います。

 

 

ぜひ、心静かに読んでみてください。

 

 

 

 

 

「未練」

 

 

この一年、いろんなことがあって、いろんな思いを残してきたけれど、年の暮れの今となってみれば、別に未練は何もない。

 

何もないと思いたい。

 

 

やり残したこと、やり足らなかったこと、考え及ばなかったこと、考えすぎてしまったこと、数えあげればキリがない。

 

なかでも、今すこしの心くばりをして、今すこし親切にしてあげたなら、どれほどあの人の心はなごんだことか、そんな心残りがするのが、一番辛い。

 

眼に見えぬ人の心に残されていくものが、さいごには、わが心にも残るのである。

 

 

しかし、それもこれもみんなグチというもの。

 

今さら、わが心を責めても、もうおそい。

 

まもなく、年の暮れの鐘が鳴る。

 

グチは言うまい。

 

今はただ、無言の天地に無言の謝罪をして、至らざるわが心のゆるしを乞うのみである。

 

そんななかから、とめどもない未練も次第に消えていくであろう。

 

 

よくぞ越えてきたこの一年の山坂。

 

よくぞ耐えてきたこの山坂。

 

別に未練は何もない。

 

あとはただ、来るべき年の新たな山坂を心静かに待つのみである。

 

 

 

続・道をひらく  松下幸之助著

 

 


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ページ最上部へ  [ 2015/12/29 06:22 ] 瞬間 | TB(0) | CM(0)

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