一年というのは早いもので、残すところ、あと3日となりました。
忙しない年の瀬、やり残したことを思うと、気ばかりが急いて、気持ちも空回りしがちです。
そこで、今日は、毎年書かせていただいている、
松下幸之助翁の言葉…
を、みなさんに贈りたいと思います。
ぜひ、心静かに読んでみてください。
「未練」
この一年、いろんなことがあって、いろんな思いを残してきたけれど、年の暮れの今となってみれば、別に未練は何もない。
何もないと思いたい。
やり残したこと、やり足らなかったこと、考え及ばなかったこと、考えすぎてしまったこと、数えあげればキリがない。
なかでも、今すこしの心くばりをして、今すこし親切にしてあげたなら、どれほどあの人の心はなごんだことか、そんな心残りがするのが、一番辛い。
眼に見えぬ人の心に残されていくものが、さいごには、わが心にも残るのである。
しかし、それもこれもみんなグチというもの。
今さら、わが心を責めても、もうおそい。
まもなく、年の暮れの鐘が鳴る。
グチは言うまい。
今はただ、無言の天地に無言の謝罪をして、至らざるわが心のゆるしを乞うのみである。
そんななかから、とめどもない未練も次第に消えていくであろう。
よくぞ越えてきたこの一年の山坂。
よくぞ耐えてきたこの山坂。
別に未練は何もない。
あとはただ、来るべき年の新たな山坂を心静かに待つのみである。
続・道をひらく 松下幸之助著
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