経営者の多くは、キャッシュフローを直接圧迫するような「過剰在庫」や「売れ残り」、「在庫切れ」、「損切り」などには目をやるのですが、機会損失には余り目をやりません。
機会損失は目に見えないものだけに仕方ないのかもしれませんが、これでは、片手落ちになってしまいます。
- 機会損失とは
- 買い需要があり、売る側に売る意志があるにもかかわらず、売る側の都合で取引が成立しないことに伴う売り上げの減少を指す。
具体的な追加費用が発生する事例は少ないが、売り上げが減ることから損失としてとらえる。
もっと簡単な具体例で言いますと、
- 雑貨屋でお客さまが購入したいと思った商品の、在庫切れ
- パソコンショップでお客さまが来ないまま、店員が待機している時間
- ネットカフェでガラガラだと収入にならないので、値下げして集客
などが、機会損失になります。
言い換えれば、機会損失は、目に見えない「過剰在庫」や「売れ残り」、「在庫切れ」、「損切り」などだといえます。
この機会損失は時間の経過とともに、消えてなくなってしまったように感じるので、経営者の多くは見逃してしまいます。
しかし、消えてなくなったと感じた機会損失は、実際には消えてなくなっていませんので、キャッシュフローを圧迫していることには代わりありません。
このため、現実的には赤字を垂れ流すようになるのです。
このようにならないためにも、目に見える「在庫管理」だけでなく、目に見えない「在庫管理(機会損失管理)」も忘れないようにしてください。
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お客さまが商品を買ったとき、
- 次に考えることは何か
- 1年後に考えることは何か
- 3年後に考えることは何か
を考えて、その対応をサービスに盛り込んでおくことが、付加価値を付けて商品を販売する上で、とても効果のある仕掛けになります。
例えば、家電製品を買ったとき、
- 次に考えるのは、使いかた
- 1年後に考えるのは、メンテナンス
- 3年後に考えるのは、修理
などが考えられます。
これを商品の付加価値として提供すればいかがでしょうか。
商品を購入してもらったら、「無料」で
- 商品お届け時に、商品の使い方を詳しくお教えする
- 1年後に、定期メンテナンスとして各家庭を回る
- 3年後に考えられる修理を行う
というようにすれば、他店より少し高くても、付加価値を考えれば購入したいと思うものです。
これは「お客さまは、商品購入後の不安を常に持っている」というお客さま心理を考えれば、理に叶(かな)った仕掛けです。
このように、将来考えられることを付加価値として盛り込むことは、誰にでもできるとても効果的な仕掛けですので、是非、取り入れてみてください。
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